







えひめの木で家を建てる
森林は、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収して、木材として樹体内に炭素を蓄積することで生長を繰り返しながら水源のかん養や山地災害の防止など様々な公益的機能を発揮し、私たちの生活環境を守ってくれています。
また、木は、一度伐採しても植栽することで再生産が可能な資源であり、日本人の身体にも環境にも優しい自然素材として私たちの生活に密着しており、古来より木の文化として育まれてきました。
しかし、戦後の燃料革命や生活様式の激変により、本県の木材の利用量は昭和45年の249万㎥をピークに減少し始め、平成20年には90万㎥と36%にまでなってしまいました。
そして、戦後の荒廃した県土を緑豊かな山に蘇らせるため、先人たちが苦労して植林した木が、ようやく住宅用の柱がとれる36年生以上に生長し、森林資源が充実期を迎えようとしているにも関わらず、木材の代替品や外材にその大半を占められ、本県の森林は荒廃の危機にあります。
このような状況にあって、木材は、「腐りやすい・燃えやすい」ものとの誤解が一般的にもたれておりました。しかし、木材が乾燥状態を維持さえすれば長持ちすることは、日本最古の木造建築物である法隆寺が1,300年以上も経過していることからもうかがえます。また、一定の厚みを持った木材は加熱しても表面に炭化層ができ、内部まで酸素が届きにくくなるため、燃えにくくなる特性があることは、意外と知られておりません。その上、最近の家づくりは、石油化学建材にまみれていることが多く、そうした材料がシックハウス等を引き起こしていると指摘されています。
このようなことからも、木材需要の大部分を占める木造住宅の良さを再認識してくださり、また、地域で産出された木材は、地域の自然環境に最適な素材であることを理解していただき、心も体も健康であるための快適な家づくりに、えひめの木を使って住宅を建てていただきたいと願っております。
【木造住宅の良さは】
一.一定の防火対策を施せば、木は高い防火性能をもつ
二.軽い木造は、地震に対して有利である
三.乾燥と通風をよくすれば、半永久的に長持ちする
四.科学的にも数々の健康的な特質を持つ木は快適空間を生む
五.設計の自由度が高く、さまざまな条件に柔軟に対応できる
六.暮らしの変化に応じて、増改築や修繕が容易である
七.他の工法に比べ、低コストで良質な住宅を建てることが出来る
木と暮らしの相談窓口(愛媛県林材業振興会議)
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